儲けよりも患者さんの笑顔

儲けよりも患者さんの笑顔

わざわざ病院内に美容室を作っても料金は安いし儲かっているの?と疑問に思うかもしれません。院内美容室を経営していたり病院から任されている人の多くは、「儲けたい」と思っている人はあまりいないと思われます。実際に儲かるか?儲からないか?と言われたら儲からないかもしれません。そもそも入院していて院内の美容室へ行こうか、と言う人は、多いか少ないかと言えば少ないと思います。それはそもそも入院している時点でかなりの経済的負担を抱えている事になります。それにプラスして美容代を使う、というのはなかなか抵抗がある人が多いかもしれませんし、入院しているのにヘアスタイルを整えても何処かへ行くわけでも特別な人に会う訳でもないから必要が無い、と思っている人も多いでしょう。ですから院内美容室があるから、といっても毎日予約でいっぱい、というような事は無いと思われますね。ですが院内美容室をやっている美容師さんの中には、儲け以上のやりがいを感じている人が多いものです。長期にわたって入院している人の中には病気やけがは勿論ですが、精神的に参ってしまっている人が多いものでしょう。そういう人たちが一時でも笑顔になってくれる事にやりがいを感じている美容師はおおいものでしょう。その人達の笑顔は決して普通の美容室では見る事の出来ない笑顔なのではないでしょうか。院内美容室ではお客さん=けがや病気を抱えた入院患者さんであることがほとんどです。そうなると気を付けなくてはいけないのはその人の病状や体力、怪我の状態などはもちろんですが、その人の抱えている心の問題もあると思います。すべての患者さんがいずれは完治して病院を出る事が出来る人ばかりではないかもしれません。手術を待っている人、結果結果を待っている人、後は退院できるのを待つだけの人、患者さんには色々な心を抱えている人がいます。そういう人たちとの会話は美容師の技術のレベル以上に必要となってくると考えられます。一般的な街の美容室では、対象となるお客さんは健康的な人が殆どだと思われます。時々話をしていると持病やアレルギーを抱えている人だったり、大病をした後の人だったりする事も有りますが、それでも今の健康状態が落ち着いている人が殆どで、病気の事も前向きにとらえている人が多いでしょう。ですから会話の中で病気の話になっても、「存じ上げませんで失礼しました」という言葉で済む事がほとんどでしょう。ですが院内の病院となるとそうはいかないでしょう。ですから多くの院内美容室では施術やカウンセリングの時にも大声で話したり他の人に会話が聞こえにくい様な配慮をしたり、間仕切りをしてプライベート空間を作っている様な所が多く、スタッフも病気の話はしない様に心がけているはずです。鶴瀬 美容院